排水のトラップの種類を覚えるコツ5選

2級管工事

 

 

2級管工事で排水と通気で排水のトラップにはいろいろ種類がある

とか言うけど、よくわからないんですが?

 

という方向けへの記事となります。

はじめに結論

S、P、Uトラ(ップ)はサイホン式

ドラム、わんトラは非サイホン式

トラップは水をはって(封水で)臭気(におい)を上げないためにある、

注意点は通気(空気の流れ)をスムース

(負圧正圧に耐えられるよう)にする設計、施工をすること。

 

※非サイホン式は封水は破られにくいがメンテナンスがいるデメリットがある

おしまい!

この記事では

  • 図でS、P、U、わん(べる)トラップがわかる
  • 各トラップの主な用途と特徴がわかる

 

本記事の内容

  • SトラップPトラップUトラップサイホン式
  • ボトルトラップわん(ベル)トラップ非サイホン式
  • サイフォンと通気

 

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SトラップPトラップUトラップサイホン式

まずはサイフォン式

結構SPUなにが違うの?とあるが派生形は結構あるけど、

  • 床出しの下流側の排水の接続箇所
  • 壁だしの下流側の排水の接続箇所

という排水の接続箇所による違いと

Uは外回りのます位という認識です。

主に外回り主に壁だし排水主に床出し排水
Uトラップ
Sトラップ
Pトラップ

 

図解

  • Sトラップ

床に排水配管があるパターンではこのパターンとなります。

 

  • Pトラップ

壁に排水の管がある場合はこのパターンとなります。

 

  • Uトラップ


Uトラップは衛生(給排水)では外回りのの塩ビの枡くらいですね。

他の液体などではありそう。

外回りの排水の系統が合流で、且つ

雨水の管を繋ぐ際などに

使います。

なぜなら

雨水のあまどい経由で汚水の臭気が上がるのを防止する必要があるためです。

 

各々の役割

前述の表のとおりなんですが。

 

木造でもRCでも構造上、壁しか配管できない。

逆に床しか配管できない。というケースがあり、

壁床それぞれのパターンに対応する必要があるからです。

衛生器具(洗面台とか便器とかもろもろ)そのもので

初めから床しかないです(例:洗濯パンの排水など)

というときもあります。

トイレでも壁出しの場合もあります。

いろいろ工夫されていますので、部材を材料やさん商社さんに

相談して施工していきます。

 

 

ドラムトラップわん(ベル)トラップ非サイホン式

非サイホン式シリーズ

といってもほぼ風呂とかですが。

 

  • ドラムトラップ

1戸建てやアパートでは見かけませんが、大きい建物ではまだ現役です。

鋳鉄製FCD10とかかなりイカツイです。

大きい建物の洗面とか、厨房とか、

  • 強度を求められる(厨房)
  • 耐火性(RCなどの貫通部分付近)

ところで活躍しています。

海外では床下では一般的なようです。

昔は一般的だったのかもしれませんね。

 

  • わん(ベル)トラップ

 

逆向きの「逆わんトラップ」というのもあります。

浴室などでは一般的です。

封水は5-10センチと決まっているので

それより浅いものが多いので注意!と

排水の教科書にはありますが、

そもそも床下浅くしか配管できないからこれを使っているケースが多いです。

 

  • ボトルトラップ

独断で非サイホン式に区分しましたが、

構造上はそうかと

おしゃれな分メンテナンスはいるようです、という感じ

 

サイフォンと通気

通気は別枠でお話する必要があるくらい排水で通気は重要です

 

サイホン式のサイホンはどういう意味?

結論として:石油ストーブのポンプと同じです。

ある程度下流側から液体が引っ張られることにより、流れをスムース

にしている状態です。

 

具体的には

「サイフォン」とは、水の流れを利用して液体を移動させる装置であり、排水管においては、重力を利用した排水に加え、サイフォン効果によって排水を行うことができます。

サイフォンには、U字形状やS字形状の管を使用して、管内に液体をため、一定の高さ差を設けることによって、下方の空気圧を低下させ、上方の空気圧を高めることで液体を移動させる仕組みがあります。

ホースに水をためて高いところから低いところでバケツ2つで

流す実験をしたことはないでしょうか。

 

排水管においては、サイフォン効果を利用することで、

水を排出するために必要な勾配が少なくて済み、よりスムーズに排水することができます。

また、排水路に低地がある場合でも、サイフォン効果によって液体を移動させることができるため、排水設備の設置が簡単になるという利点があります。

高低差のある地形での上水の配管などでも使われているようです。

サイホンと非サイホンの表です。

メンテナンス性封水の切れにくさ
サイホン式
非サイホン式

 

となります。

  • 臭気が上がるのはとことんダメ→非サイホン式
  • >メンテナンス性は高いほうがいい→サイホン式

 

と言い換えてもいいかもしれません。

まとめ

  • トラップは臭いを上げない役割があります(臭気を切る)
  • 2重トラップはダメ(通気が悪くなり流れが悪くなるから)
  • 5センチから10センチの封水高さが必要(阻集器以外)
  • サイホン式非サイホン式がある

 

 

 

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