間接排水といわれて、設備の学習を始めたばかりの人や、
初心者の職人さんや、排水設備の責任技術者くらいはとっておくといいですよ
と言われて青い本を読み出した人などは
なんだろう?と思う部分かもしれません。
この記事ではそのようなかたに、排水設備の責任技術者を取得したことのある筆者が
主にどのようなところで間接排水を見かけるのかについて、お伝え理解できればと思います。
この記事の内容
- 間接排水はどこで、使うのか、見かけるのか
- 間接排水の役割
- 間接排水はルールとして規定はあるのか
- 間接排水が必要な場所は
間接排水はどこで、使うのか、見かけるのか
間接排水はどこで、使うのか、見かけるのか
結論からいいますと、戸建て住宅ですと、
主に給湯器のドレン排水などです。
エアコンは厳密には雑排水ですからその扱いになりますが、
グレーゾーンなので、下水道局に聞くか建築さんとよく検討してください。
給湯器から排水される水も汚水系統扱いになります。
その際、ホッパーで受けるパターンが多いです。
そのまま、床に目ざらのときもありますが、だいたい
ホッパーで受けることがおおです。
理由は、形状を見ればわかるのですが、逆ハの字になっているので、
飛び散りにくいからです。
決められた排水尾口空間を取る必要があります。
それは排水する側の管径によって決められているので注意が必要です。
あとはある程度の希望以上の集合住宅などでは、増圧ポンプの中に
増圧ポンプの負圧破壊式のチャッキの脇に
設置されています。
あとは受水槽のオーバーフロー管では必ず見かけますので、
街中でもみれます。
間接排水の役割
間接排水の役割
負圧で排水が引っ張られて、逆流による汚染を
防ぐためです。
具体的には、増圧ポンプの内部での例がわかりやすいのかもしれませんが、
ポンプの中の負圧破壊式のぎゃくりゅうぼうし機構では、
下向きに排水を行います。
その名の通り給水のチャッキの中でまいなすの圧力≒負圧
がはたらいていますので、それを逃がすために、排水する
機構がひつようになります。
仮にその部分が繋がっていると、負圧の水が排水されきって
征圧になったタイミングで、こんどは、給水配管側にポンプアップの
水が流入してきますので、
排水と給水がスペースなしで配管されてしまうと。
排水が給水にまざる可能性が出てくるということです。
そのためにスペースを設けてそういうことは回避しましょうねということになります。
間接排水はルールとして規定はあるのか
間接排水はルールとして規定はあるのか
あります。
排水されるがわの上流側の管の径により規定があります。
なぜならば、
細い管と太い管ではふとい管のほうが負圧によるひっぱる
力がつよくなるので、その分スペースを多めに確保しています。
具体的には
- 間接排水の管径→排水口空間( shase-s206-2000)
- 25mm以下→最小50mm
- 30mmから50mm以下→最小100mm
- 65mm以上→最小150mm
となります。大体ばいですが、30mm以上は100mm
65mm以上は150mmとなります。
間接排水管の末端から
ホッパのあふれ縁(最上部)までとなります
間接排水が必要な場所は
間接排水が必要な場所は
くわしくは排水設備の責任技術者の本か下水道管理者にご確認ください
なぜならば
下水道管理者によって多少解釈が違うことはよくあることだからです
具体的には
まあ、エアコンのドレン排水は開放さえしておけばいいよとか。
多少排水口空間についてではなく、どこに流す
という規定ですが、などいろいろだからです。
わかる範囲では
- 冷蔵庫
- 製氷機
- 洗濯機
- 医療系排水
- 給茶機
- 貯水タンクのオーバーフロー
- 上水のポンプの排水
ーーここらへんまではホッパが必須ーーー
- 上水消防等の水抜き部分
- 空調機器の排水
- プールのまわりの床排水
ーーここらへんまでは排水溝で受けてもいいらしいーー
などです